●ついに初鑑賞、『トラック野郎 御意見無用』、そして魅惑の「中島ゆたか」を発見!!

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」


『トラック野郎 御意見無用』を観てまたしても強く感じたのが、強く感じたのが、強く感じたのが・・・まあいろいろあるのだけれど、さあ、最も強く感じたのは何でしょう!となると、中島ゆたかが、ああ何と女性としての魅惑ある女優だったかということで間違いない。

『トラック野郎 御意見無用』シリーズをまともに鑑賞したのはこれが初めてである。
もちろんシリーズの存在は知っていたが、「自分とは別の世界の映画」だと決めつけていた。

出演者は、菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、中島ゆたか、佐藤允、夏純子、湯原昌幸、夏夕介。
主演で東映のスーパーヒーローの一人である菅原文太はいきなりトルコ風呂で遊び三昧も近頃の映画にはないシーンだけれど、そのウエストの細さ、そして時に履いているベルボトムのジーンズは60~70年代のロックスターのようだ。

中島ゆたかは『トラック野郎 御意見無用』のヒロイン。
「中島ゆたか」という名に見覚え・聞き覚えはあったけれど、(男優かな)と、この作品を観るまでは勘違いしていた。

中島ゆたかは1952年生まれで、茨城県出身。
目を惹くのはオーソドックスなワンピースを着ていて魅惑的に見えるその均整の取れたプロポーションだ。
それもそのはず、身長は168cm とされている。

中島ゆたかの出演映画をざあっと見てみよう。

『夜の歌謡シリーズ 女のみち』(1973年)
『夜の歌謡シリーズ なみだ恋』
『激突! 殺人拳』(1974年)
『直撃! 地獄拳(1974年)
直撃地獄拳 大逆転』(1974年)
『衝撃! 売春都市』(1974年)
『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(1975年)
『けんか空手 極真無頼拳』(1975年)
『横浜暗黒街 マシンガンの竜』(1976年) -
『狭山裁判』(1976年)
『皇帝のいない八月』(1978年)
『殺人遊戯』(1978年)
『蘇える金狼』(1979年)

「観たくなるベル」がリンリンランラン鳴りまくるタイトルがズラリ並んでいるが、『皇帝のいない八月』、『殺人遊戯』、『蘇える金狼』は何度となく観ているのに、中島ゆたかの印象は何もない。
どうもわたしは映画によっては大雑把な観方をしていたようだが、まあ俳優は作品によって印象も変わるから致し方ない部分もある。

『トラック野郎 御意見無用』の中島ゆたかはまずエキゾティックな東南アジア風の容貌に見える。
肌の色もやや濃いし、顔立ちも一見南方系だ。
それはそれで大層素敵なのだが、ストーリーが進行していくに従って、日本女性特有の控えめなエロティシズムも漂わせ始める。
もちろんこんな女優、現在は見当たらない。