●末尾ルコ「昭和&平成史」8月の電気料金はおいくら?~みんな大好き?国民栄誉賞の歴史をチェック~1977年、ジュリー「勝手にしやがれ」でスベった思い出。

末尾ルコ「昭和&平成史の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

8月の電気料金が来たが、13000円強である。
去年の同時期よりも、2000円ほど安くなっている。
もう3000円ほど低かったらなあ。
けれど今年の夏は暑い。
去年より暑い。
それにしては頑張った方か。
台風20号の後も各地で酷暑が伝えられている。
高知も暑いし、何よりも湿度が高いのがキツい。
深夜に湿度90%以上だと、そして朝起きて85%以上とか、一日中苛まれている感覚になる。
フジテレビの『サザエさん』が視聴率不振だという。
わたしは『サザエさん』の熱心な視聴者だったことはなく、これに関しては何も言う言葉はない。

さて1977年は昭和52年である。
プロレス史的に言えば、王貞治が国民栄誉賞の第1回受賞者になった日である。
何かと物議の国民栄誉賞だが、現在まで27人が受賞しており、そのうち、古賀正夫、長谷川一夫、植村直己、美空ひばり、長谷川町子、服部良一、渥美清、吉田正、黒澤明、遠藤実、森繁久彌、大鵬幸喜は「没後受賞」だ。
さらに言えば、27人中7人が、第2次安倍内閣以降の授賞だ。
さすがは「国民とともに歩む」(笑)第2次安倍内閣である。

しかし受賞者を眺めてみると、黒澤明と伊調馨や囲碁の井山裕太などが同様の条件で並んでいるのはいかにも不自然である。
井山裕太とか、どれだけの日本人が知っていたのか。
しかもまだ28歳である。

国民栄誉賞の目的は、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」であり、表彰の対象が、「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」なのだというが、いかにも曖昧で笑える。

1977年はピンク・レディーが芸能界を席巻していた年であり、沢田研二もソロ歌手としての最盛期だった。

「勝手にしやがれ」
「憎みきれないろくでなし」
「ペッパー警部」
「S・O・S」
「カルメン'77」
「渚のシンドバッド」
「ウォンテッド」

と、こうして眺めてみると、ピンク・レディー、多いですなあ。
そしてわたし、嫌な思い出が蘇った。
クラスの「おたのしみ会」的な時間に沢田研二の「勝手にしやがれ」をパフォームしたのだが・・・そう、スベってしまったのである。
わたしの前にやった男の出し物も「勝手にしやがれ」だったのだが、そちらの方が粘度が上だったことにより、わたしの時間はたいそう白くなってしまった。
さすがにその時、「プロレスで決着を!」とは主張しなかったが。