●「いい男と縁のない人生」を送らざるを得ない女性たちも多くいるという現実~日本人の半数は不眠症?理想の睡眠時間は?

末尾ルコ「社会観察の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

前回、「言葉遣いが悪い人は恋愛対象にならない」というテーマについてお話ししたが、現実的にはそこここに「言葉遣いが悪い人」はいるものである。
そしてまともに敬語が使えない男とカップルになっている女性も少なからず存在する。
こうした女性たちの事情は様々だろうが、例えば、

「言葉遣いが悪い方がカッコいいと思っている女性」もいるだろうし、
「周囲に、いい言葉遣いができる男性がいない女性」、あるいは、
「いい言葉遣いができる男性の恋愛対象になれない女性」

なども含まれているだろう。
簡単に言えば、「(いろんな意味で)いい男を知らない、縁がない」女性たちである。
もちろん、「高望みばかりしていても」という意見もあろうし、「知らないからこそ、そこそこ(あるいは、そこそこ以下)の男で満足できる)という考えもあるだろうけれど、これはなかなか、「人生の総体」を考える上で難しい問題ではある。

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『時事通信社』の記事で、「国民の半数が不眠症? =7割「睡眠に不満」―寝具メーカー調査」

この調査は、、「寝付き」「睡眠の質」「日中の眠気」など、「国際的な基準」に照らし合わせてアンケートを結果を分析したものらしいが、しかし「不眠症」という言葉をこの程度の調査で使うのはどうかと思うが、いかがなものか。
仕事をしている人であれば、たいがいは「大いに満足な睡眠」を取れているわけはないはずで、そうした人たちを「不眠症の疑い」にカウントし、あたかも日本を「不眠症の国」といったイメージに感じさせようという見出しは、よくある「否定的な言葉を使うことで、人々の関心を引こう」という手法である。
「炎上狙い・逆張り狙い」などもそうした手法の一つであり、つまり「日本人は十分睡眠を取れている」では目を引かないから、「不眠症」である方が記事作成者にとっては嬉しいのである。

睡眠のお話に戻るが、『ヨミドクター』の

〈「毎日同じ時刻に起き、朝食を食べる」…生活見直しで不眠改善〉

という記事によると、アメリカの「睡眠財団」が推奨する年齢別睡眠時間は、26~64歳は推奨が7~9時間となっている。
う~ん、8時間以上というのはなかなかねえ。
ちなみに許容の下限は6時間。
65歳以上の推奨が7~8時間で、許容下限が5~6時間だそうだ。

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件の自民党・杉田水脈衆院議員の寄稿で大きな問題となり、更に10月号でそれを擁護する特集を組んで更に大きな批判を呼んだ月刊誌『新潮45』が休刊という呆れた顛末である。
休刊は部数の問題もあると思うのだが、日本の言論状況は異常を呈してきており、より厳しく注意をしていく必要がある。