●『news zero』でタモリ、珠玉の言葉、「好きな女性に叱られたい」~そして炎上の落合陽一という人物の父が『スーパードライ』落合信彦だという事実を見逃してはならない!

末尾ルコ「メディア批判で、知性と感性を鍛えるレッスン」

有働由美子アナウンサーについては、米国へ行く前は嫌いであって、帰国後自虐ができるようになってからは(まあ、悪くないか)と思うようになったけれど、もちろん「好き」とは言い難い。
『news zero』という番組も早い段階で櫻井翔や桐谷美玲を「キャスター」と称して使い、「ニュース番組」を「ニュース番組でないもの」にさせていく原動力(笑)の一つとなった番組であるから「好き」とは言い難い。
けれど10月2日放送分を観たその理由は珍しくタモリが出演していたからで、有働由美子アナと対談をしたのである。
そして(さすがはタモリ!)の話の内容で、(観てよかったっと!)といったところだった。
一部ネットでは、この時にタモリが、「頑張らないことが大事」と言ったことが取り上げられているが、わたしがおもしろかったのは、

「講演会や対談などはお断りしているが、そういう姿勢だと余程〈深い考えがあるのだろう〉と思われるけれど、ぜんぜんそんなものない」

という意味の話だ。
昨今、お笑い芸人などが「ご意見番」を気取る風潮が強まっているが、そうした人間たちとは真逆の、タモリならでは余裕に感じた。
さらに、
「好きな女性には叱られたい」と言って、有働アナに叱らせるとか。
その舌の根も乾かないうちに、
「最近は褒められたい」と言い出すし。
こういうのを「文化度が高い」と言って間違いないだろう。

あと、『ミュージックステーション』のエピソードとして、

「歌手は皆、スタジオで歌うのが苦手」

という言葉もシンプルだけれど、タモリが語ると深みがある。

ところでわたしは当日の『news zero』、録画してタモリのところだけ観たのでよく分からなかったのだが、コメンテーターとして出演していた落合陽一という人物が、「下駄ばき」&「態度ワルッ!」などの理由で炎上していたそうなのである。


わたし全然知らなかったのだけれどこの落合陽一という人物、メディアアーティスト、Pixie Dust Technologies.Inc CEO、筑波大学 准教授・学長補佐といった肩書を持っているそうではないか。
まあわたしは「下駄ばき」&「態度ワルッ!」のシーンは見てないし、知ったばかりのこの人をすぐにどうこう批評することはできないが、しかし「父親が落合信彦」だという事実を見つけ、つい心で(うふふ・・・)と笑ってしまった。
なるほど、あの『アサヒ スーパードライ』の落合信彦のご子息なわけですねえ~。
落合陽一という人物に賛否を書き込む前に、「父があの偉大(うふふ)な落合信彦」という事実を見逃していては片手落ちとなるだろう。