●『外国人レスラー最強列伝』を読みながら気づいた、ミル・マスカラスと棚橋弘至の共通点~安藤サクラ『まんぷく』に「愛人タイプ」とされる橋本まなみが。

末尾ルコ「肉体美と女優論の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

門馬忠雄の『外国人レスラー最強列伝』でも取り上げられ、「相手レスラーに合わせない」と語られていたミル・マスカラス。
エピソードとして、スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディとのタッグマッチで、これまた我が儘レスラーの代表選手の一人であるブロディとまったく手が合わず試合にならず、
結局ハンセンがマスカラスの腹を蹴ったとかどうとか・・・こんな話を読むとマスカラス観たくなるし。

などと書きながらわたしはミル・マスカラスの肉体を頭に浮かべ、以前にも書いたけれど、その膨らんだような筋肉のつき方はナチュラルとは程遠く、気に入っていなかった。
そこでふと、しかしかなり強烈に頭に浮かんだのが新日本プロレス 棚橋弘至の肉体だ。
今、プロレスラーの中で「肉体美」と言えば、「棚橋弘至」となるようで、どのような交渉があったかは知らないが、国立西洋美術館で開催された展覧会『ミケランジェロと理想の身体』でも「自慢の肉体」を披露したというではないか。(いつもお世話になっております『戦後史の激動』(https://sengoshi.blog.so-net.ne.jp/)のいっぷく様に教えていただきました。いつもありがとうございます)

棚橋の「肉体美」についてはわたしの考える「美」とはやや異なっている点も以前から書いているが、マスカラスについてのエピソードを読んでいて、(この二人の肉体は似ている)と思い当たった。
どちらも背は高くなく、筋肉の質が「膨らんでいる感じ」、そして特に大胸筋を含めた上半身の横幅が広い。
そして二人ともわたしの中ではもう一つ、「美しい肉体」というのではないのだな。
では誰が?

日本人レスラーではやはりアントニオ猪木です。
全盛期の猪木の肉体、筋肉の付き方は、理想的なバランスではないか。
ボディビルで作り上げたような不自然さがまったくない。
猪木がどれだけ強かったかについてはいまだ議論の余地があるが、全盛期のあの肉体の機能美とも言える見事さは外国人レスラーの中にも簡単には見つからないだろう。

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この秋はNHK朝ドラマ主演が安藤サクラの『まんぷく』となり、しかも共演が、長谷川博己、桐谷健太、橋爪功、松坂慶子ら一線級が多く、しかも「インスタントラーメン発明」がテーマだというので、「熱心に」とまではいかないけれど、ある程度は観てみようと思っている。
キャストの中に橋本マナミが入っているけれど、この前何かのトーク番組で、「わたし自身は誰かの愛人になったことないのに・・・」とか、自らの「愛人イメージ」について述べていた。
芸能界にいて現実に「愛人になってくれ」といったお誘いは、特にまだ売れてない頃に多いとか、金持ちの老人からそのようなオファー(笑)を受けたことがあるとか、まあしかし、生活の中に「愛」が無ければ、究極的には空虚に襲われるものなのだが。