●今わたしはタイムトラベルして、あの場にいたい~『三大怪獣 地球最大の決戦』、星由里子のエロスなシーンとは?

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『三大怪獣 地球最大の決戦』を観たのである。
これって、観てたかなあ~。
『ゴジラ』関係のシリーズは、昭和の分はかなり観ているはずだ。
『ゴジラ対メカゴジラ』なんてやはりインパクト抜群だった。
ゴジラよりもガメラが好きだったんだけどね。
亀は子どものロマン。
もっと好きなのがカメレオンだったのだけど、当時の日本で子どもにとってカメレオンは高嶺の花だった。
若尾文子は「低嶺の花」と呼ばれていたらしいけどね。
動物では陸上で最も足の速いとされるチーターも好きだったなあ。
写真でしか見たことなかったけれど、フォルムが美しいですよね。
チーターに比べたら、百獣の王ライオンなんて鈍臭いルックスである。
まあそういうお話はさて置いて、『ゴジラ』シリーズではアンギラスが好きだったのだけど、シリーズを俯瞰してみれば、アンギラスはさほど活躍してないですな。
『ゴジラ対メカゴジラ』でいきなりメカゴジラに口を割かれて、すごすご逃げちゃったシーンも衝撃的だったけれど、あれはいわば、『北斗の拳』でラオウ初登場の時、いきなり南斗水鳥拳のレイが一撃でやられてしまった(すぐには死ななかったけれど)手法と同じで、(あのアンギラスがあんなに簡単に負けてしまうのか・・・)と子どもを吃驚させるやつなわけですな。
プロレスでもこの手法はよく使われていた。
これからどんどん推したいレスラーを、それまでかなりのポジションにいたレスラーと激突させて、圧勝させる。
プロレスファンは、(おお!強い~をあんなに簡単に打ちのめすとは、なんてこったい!)と心を躍らせるわけだ。

と、お話は際限なく横道に逸れてしまっているけれど、この度『三大怪獣 地球最大の決戦』を鑑賞したのは昭和の東宝怪獣どもを久しぶりに見て懐かしむためではなく、そう、わたしにとっては「新人美人女優」の星由里子を堪能(←ややエロな言い方 笑)するためであった。
そして『三大怪獣 地球最大の決戦』の星由里子はものの見事にわたしの期待に応えてくれたのである。

なにせ顔が綺麗!
非の打ち所のないバランスの取れた美形であり、なのに冷たさはなく(あってもいいのだが)、どこか可愛らしい雰囲気も漂わせている。
映画中、赤いスーツを着こなした姿態は160を超えているだけに見事なバランス。
露出はまったく多くないが、だからこそのエロティシズムなのである。
まあ、ゴジラ、ラドン、モスラ、そして初登場のキングギドラのバトルを眺めながら、(うう、子どもの頃はこれで盛り上がっていたのか・・・)と感じなくもなかったが、全盛期の星由里子の美貌には大満足。
これも真っ当な映画鑑賞法の一つである。

では、『三大怪獣 地球最大の決戦』最高の名シーンを紹介しよう。
星由里子と夏木陽介は妹兄役なのだが、自宅で炬燵に入っていて、そう、星由里子が炬燵に入っているだけでもエロスなのだけれど、さらに彼女はあろうことか寝転んでいる夏木陽介の上にのしかかるのである。
・・・う~む、時を超え、今わたしはこのシーンの夏木陽介になりたい。