●長与千種「女性救出」の内容とセルフディフェンスについての一考察~柿は柔らかい方、それともシャリシャリが美味しい?

末尾ルコ「セルフディフェンスと食の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

このところ野菜の価格が多少落ち着いてきた感があるが、朝食の際のフルーツは柿一択である。
梨もリーズナブルなものがまだ出回っているが、柿の栄養価を考えれば、そしてその100円以下という嬉しい価格を考えれば、現在は柿一択である。
そして柿の熟れ具合は、とろりと柔らかく完熟した高度な甘みのいいけれど、わたしはシャリシャリ感のある硬さの新鮮な甘みの方を選択する。
干し柿も悪くないんだけれど、割とお値段が高いんだよね。
ちなみに柿や梨は生ハムとよく合うので、経済的余裕のある日には(笑)、ローソンの生ハムとともに食べることもしばしばである。

ところでこの間、「長与千種」という名を普通の報道番組で目にした耳にしたのだが、次の「事件」のニュースだった。

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「女性が傷付いているのに見て見ぬふりはできなかった。でも仕事柄、絶対に手は出せなかった」暴行を受けた長与千種さん
https://abematimes.com/posts/5259008

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つまり長与千種は、男性から暴行を受けている女性を目撃して止めに入った。
が、「自分は元プロレスラーで、相手を攻撃するわけにはいかない」と、止めには入ったけれど自らは手を出さず、男性からの抵抗を受け続け負傷したが、道警が駆け付けてことが収まるまで耐え続けた。
だいたいこのような顛末である。
いろいろ考えさせられる一件だ。
まずは長与千種の勇気と実行力、判断力などに敬意を表したい。
特にこうしたケースでは、「判断力」が最も大切であり、仮にまったく同様のケースであっても、言うまでもなく、今回の件が「解決」に至ったのは、「長与千種だったから」である点が極めて大きい。
少なくともまず、「暴行を受けている女性の救出」に成功したのは、長与千種が加害者の男を「制する」だけの体力と方法論を持っていたからであって、そうでなければ「被害者が増えるだけ」になっていた可能性も高い。
そして敢えて長与千種が自ら止めに入ったのは、前記記事を含め、各種メディアの情報によれば、「警察の到着を待っていては、女性が危険である」との判断であり、しかも「男が危険なもの(武器など)を持っていないであろうと見極めたから」だと思われる。
この辺りも、プロレスないし格闘技術の世界で長年鍛え上げてきた長与千種だからこその判断だと思う。
そしてもう一つ大事なのは、今回の長与千種は若手レスラーを帯同して行動していたようであり、長与以外は手を出さなかったにしても、「一人でいる」場合とはまったく状況が異なっていたという点だ。

ただ、こうした「路上での諍い」は一足飛びに「死」へと繋がる可能性も大きく、軽々に論じるべきではないし、巷でよく見かける「セルフディフェンス」の本の内容は無責任な物も多い。
わたし自身はこうした状況におけるシミュレーションはいつもやっているけれど、それは「わたしであれば」という前提なので、今回は言及を控えたい。