●『ももクロchan』に出演の清野アナが語った伝説の「藤波辰爾、自分の髪切り事件」の真相は?

末尾ルコ「プロレスとももクロの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

清野アナという人がいて、この「アナ」は『アナと雪の女王』の「アナ」ではなくて、「アナウンサー」の略語である。
清野アナというのは詳しく言えば、「清野茂樹アナウンサー」であって、広島エフエム放送からフリーランスになったのだという。
プロレス放送などを専門的に担当するアナウンサーだというが、わたしが清野アナを知ったのは、『ももクロchan』というテレビ朝日が放送するもいろクローバーZのレギュラー番組に出ていたからであり、『ももクロchan』は実に面白い番組であって、さらに言えば、ももクロの今まで辿ってきた道のり、そしてステージングそのものがアイドルというカテゴリーを大きく逸脱した凄いものだということをわたしは2018年に知ったに過ぎないのだけれど、それについては今後も語り続けていこう。

で、ある時の『ももクロchan』に出演していた清野アナはプロレスラーの喧嘩エピソードを2つ紹介したのである。
一つは新日本プロレスとUWFのレスラーたちがギクシャクした関係を修復しようと(笑)ちゃんこ宴会を催した時のエピソードで、結局喧嘩を始めた両団体のレスラーたちによって旅館が破壊され、結局旅館そのものを書いとることにしたという顛末だった。
そしてもう一つのエピソードが「藤波辰爾紙切り事件」であって、これは昭和から観ているプロレスファンならほとんど知っていると思うが、控室で激高した藤波辰爾が猪木に対してビンタのやり取りをした挙句、ハサミで自分の髪を切ったのである。
(激高した挙句、なぜ自分の髪を???)と誰しも疑問を感じるだろう。
その有名な映像がこれだけれど。
 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=b7LtOomI0FE

あらためて観ると、髪を切り始めたあたりから藤波辰爾、半泣きになっているような(笑)。
さらに深く観察すれば、ハサミを取り出して猪木に近づきながらすぐに髪を切り始めている。
これはひょっとしたら、猪木と周囲に(ハサミで猪木を襲うんじゃないか)と誤解されないように、早めに切り始めたのではなかろうか。
で、藤波が提唱した「飛龍革命」がすぐに収束したものだから、この昭和プロレス名シーンの一つも、「辰っさんのお間抜けエピソード」として語られることが多いが、「髪を切った理由」について、当人は次の記事でさらりと触れている。

https://middle-edge.jp/articles/bBy2H

が、このような生温い説明で納得するプロレスファンではない(笑)。
そして強調したいのだが、このような意味不明の不規則シーンが続出していたのが、「かつてのプロレス」であり、試合だけでなく、様々な部分に美味しいものがいっぱいあったのである。
それにしてもこの「自分の髪を切る」という行為、最初から予定されていたのか、本当に藤波のアドリブだったのか・・・。
普通なかなか思いつかないでしょう、「いきなり自分の髪を切る」とか。