●「木村拓哉、顔でかい」問題から、身長とエロティシズムの深遠なエッセイへと向かうわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

末尾ルコ「恋愛と身長とエロティシズムの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

木村拓哉の顔が長澤まさみと比べるとぐんと大きい・・・というお話をこの前したが、まあだいたい普通は男性の顔は女性の顔より大きめですな。
昨今の20代くらいの男優には顔が小さめの人も出てきているようだが。
しかしかつての時代劇俳優とか、顔がでかかった。
松方弘樹がテレビ番組で、「片岡千恵蔵先生、顔がでかいの!」と語っていた記憶もある。
片岡千恵蔵の出演作をそう多く観ているわけではないが、確かに顔はでかいし、それに比べて、背は低く、体は細身で肩幅が狭かった。

特に男優にとって身長がある程度一大事となるのはハリウッドなどでも同様で、アル・パチーノやダスティン・ホフマンなどのように開き直って低身長を売り物にしたり、あるいはコメディ系の俳優などであれば問題ないが、カッコよさを売り物にするスター俳優にとっては大問題となる。
例えばロバート・レッドフォードは必ずしも背が高いわけでなく、いろいろと撮影方法に工夫を凝らして、スクリーンでは女優よりも「かなり高く見える」ようになっている。
こうした「配慮」も今後変化していくかもしれないが。
欧米では(←とか書くと昨今日本では、「欧米かぶれが!」とか「日本は日本でいいじゃんか!」とか逆ギレする人が少なからずいるが、確かに「欧米かぶれ」的頭の悪い人はいまだ存在するけれど、内容を見ずにいちいち逆ギレする人たちはそれ以上に頭が悪い人が多いと言える)、有名人カップルのツーショットで女性の方が堂々と背が高いことも珍しくないし、ハリウッド女優も、シャラポワら180cmを優に越す女子テニスのスタープレイヤーも非常に高いヒールを履いてドレスアップする。

そう言えばかつて日本では「3高」という言葉があって、(概ね××な)女性の理想とする男性の条件が、「収入・学歴・身長が高い」だった。
さすがに現在は各種アンケートを見ても、こんなアホな「理想」は出てない点、当時よりましな時代になっているのかもしれない。
ま、要するに、「昭和の方がよかった要素」と「平成の方がいい要素」、どちらもあるのですな。
単純に、「昭和の方がいい、いや平成の方だ」と纏めて語るべきではないのです。

それはさておき、「3高」のような妄想はともかく、現実問題として、恋愛感情と「身長」は少なからず関連している。
それはエロティシズムの観点からも、恋愛における個人的嗜好の観点からも語れるけれど、例えばわたしの場合は今まで恋愛対象として行為、いや好意(笑)を持った女性はすべて「165cmまで」の身長である。
と大袈裟に書いてはみたものの、日本人の平均身長を考えれば、普通と言えば、普通ではあるが(笑)。