●松坂慶子が『ウルトラセブン』へ出演していたのだが、『高校生番長 ズベ公正統派』や八並映子出演の『タリラリラン高校生』はどうだろうか?あと、ラクエル・ウェルチとか『パピヨン』とか。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

松坂慶子と言えばまだ無名時代に、特撮ドラマの大傑作『ウルトラセブン』へ出演していたことは有名で、特に松坂慶子が絶頂の頃、「あの松坂慶子がこんな番組に出ていました」的に取り上げられることが多かった。
松坂慶子が出演していたのは、『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」というエピソードで、「宇宙細菌ダリー」が「香織」の体内に入り込み、ウルトラセブンもミクロ化してダリーと戦うという怪し気なストーリーなのだが、その「香織」が松坂慶子である。
「人間の体内に入って戦う」というエピソードは米国映画『ミクロの決死圏』を志向しており、同映画はわたしが子どもの頃、テレビで放送される時は「憧れの映画」の一つだった。
で、念のために『ミクロの決死圏』をチェックしてみると、これ、ヒロインがラクエル・ウェルチだったのですな、セクシー系女優の。
しかしまだキッズだったわたしはテレビで何度となく『ミクロの決死圏』を観ているのに、ラクエル・ウェルチのセクシー波動の記憶は全くない。
やはりお子様は「可愛い少女」タイプにしか目がいかないのか。
保育園へ通っている子どもの部屋にラクエル・ウェルチはまずいか(笑)。
日本で人気の『ショーシャンクの空に』でティム・ロビンス演じる主人公の部屋に貼ってあったポスターがラクエル・ウェルチだが、この作品を好きな人はぜひスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの『パピヨン』を観ていただきたい。
「大人の心を震わせる映画」である。
しかも歴史的に大スターの共演、二人の迫真の演技。

さて松坂慶子だが、1952年7月20日生まれで現在66歳。
そのキャリア初期に出演した映画、

『高校生番長 深夜放送』(1970年)
『高校生番長 ズベ公正統派』(1970年)の

2本がどうにも気になるが、次のサイトに『高校生番長 ズベ公正統派』のデータが出ている。

https://eiga.com/movie/36380/

ここに掲載されている「ストーリー」の一部を抜粋させていただこう。

・・・

高校生番長相馬吾郎は目前に迫った模擬試験を潰すため、配下の不良グループによって集められた高校生五十人を前に集団試験ボイコットを呼びかけた。しかし、いざ行動に移ろうとするとガリ勉連中はみなコソコソ受験書片手に逃げだしてしまった。これを知ったズべ公番長内海はる恵は、相馬の無残な敗北に復讐するため、アンチ・バージン・サークルを結成し、受験勉強で押しまくる圧力に、女子高校生のモラル転換戦術で対抗し始めた。

・・・

う~む、おもしろそう(笑)。
ちなみに「ズベ公番長」は松坂慶子ではなく、八並映子である。
八並映子は昨年1月に死去しているが、そのフィルモグラフィをチェックするとおもしろそうな作品がズラリ。
とりわけ、『可愛い悪魔 いいものあげる 』『すっぽん女番長 』、そして、
『タリラリラン高校生』!
いいなあ、『タリラリラン高校生』・・・。