●わたしはなぜ突然ともさかりえを思い出したか、それは「黄金比の顔を持つ芸能人ランキング」トップ5の不可解さと、またしてもネット民の「お決まり噴飯フレーズ」を検証。

末尾ルコ「黄金比とアホダラフレーズの研究で、知性と感性を鍛えるレッスン」

最近はあまり見かけないが、かつて「ともさかりえ」という女優がけっこう売れていて、しかしずいぶん顔の造作が、売れている女優にしてはだが、歪(いびつ)だなと感じたことだった。
人様の顔を歪だ何だと論評するのはもちろん非礼ではあるけれど、芸能人など、「顔や身体的魅力も大きな利益を生み出している(←身も蓋もない言い方だが)人たちが一般のファンなどに顔やプロポーションをあーだこーだ言われるのは当然なのである。
もちろんあまりに愚劣な表現は別だけれど。
例えば政治家なども、彼らの外見は集票に大きな影響を与えており、有権者によって様々語られるのは宿命なのだ。

ついでに書いておくと、一部レベルの低いネット民などのお決まりの言い方があって、例えば秋元康を批判すると、

「お前は秋元くらいのどんな実績があるんだ?」

とか書いて、どうやら一本も二本も取ったつもりの人間がいるのである。
この言い方がいかに馬鹿馬鹿しさはお分かりだろうが、どんな人間であろうと何かを「批判する自由」はあるわけで(「悪口」と「批判」はまったく違う)、秋元康のようにアイドルで大儲け(笑)したことのある人間でなければ秋元を批判できないのならば、米国大統領経験者以外は米国大統領を批判してはならないことになる。

ついでにもう一つ、ネット民の一部に蔓延る「しょーもない物言い」として、例えば「メイウェザーVS天心」に批判的なコメントに対して、

「そんなこと言って、どうせ見るんだろ?」

とか、これで一本も二本も取ったつもりのおめでたい人間がいるのだが、要するに、「批判しているけれど、どうせ見るのだから、お前も踊らされている一人だ」という意味なわけだ。
中には踊らされている人もいるだろうが、しっかり批判するには対象物をしっかり把握しておく必要があり、「見る」のは当然なのである。
それと「踊らされている」とは一切関係がない。

と、横道に逸れたけれど、ともさかりえのやや歪な顔を思い出したのは、

「正統派女優というもの、顔立ちも中心線を軸に、整っているものでは」

という考えを巡らせていたからである。

美しさを語るとき、「黄金比」という考えがあるが、次のようなサイトを見つけた。

黄金比の顔を持つ芸能人ランキングTOP25【画像付き】
https://rank1-media.com/I0000715

女優の顔に「黄金比」の線をいっぱい入れるのは止めた方がいいと思うが(笑 表皮を剥いだ顔に見えるのである)、確かに顔のバランスはとても重要だ。
もちろんバランスが崩れているからこ醸し出る魅力も存在するのだが。

ただこのサイトによると、「黄金比の顔を持つ芸能人ランキング」トップ5が、

1橋本環奈
2ローラ
3新垣結衣
4観月ありさ
5波瑠 

となっており、いきなり信憑性は薄れる。
この中でバランスがいいなと特に感じるのは波瑠だけで、ローラや観月ありさなどはバランスの悪い部分が目立つのだが。