●あなたに「ストレスを与えているもの(こと)」を、ノートへ列挙してみましょう~全豪オープンで大活躍の大坂なおみをいまだディスる手合いと、「テニスの世界的バリュー」とは?

末尾ルコ「精神修養とテニスの話題で、知性と感性を磨くレッスン」

全豪オープンテニスでも大活躍の大坂なおみ。
しかしネット掲示板やヤフコメ欄を見ると、いまだ大坂なおみをディスる人間が、少数派になりつつあるけれど、存在するのが日本人として情けないですね。
「日本人として認めない」とか
「日本語も喋れないのに」とか
「なんちゃって日本人のくせに」とか
「日本を利用しやがって」とか
一体こう言う連中は、「日本」とか「日本語」とか、どのようなものだと思っているのでしょうか。
いや、間違いなく、まともに考えたことないのでしょうね。
いまだに漠然と、「純粋な日本人」という幻想を持ち続けているのもあるだろうけれど、さらにいまだ濃厚な外国人コンプレックス、英語コンプレックスがぷんぷん漂ってきます。
そもそも「生まれながらに日本国籍を持つ人」に対して「日本人として認めない」なんていうお話は成り立たない。
では、こんな考えを持つ人間は「日本のためにならないから日本人として認めない」という逆に言えもするわけです。
現段階で日本と米国、2つの国籍を持つ大坂なおみが近くどちらかを選ぶ必要があるにしても、「日本のためを思う日本人」であるならば、「ぜひ日本国籍を!」とお願いするのが真っ当な態度であって、ところが「ぜひ米国国籍を選んでください」と侮蔑的な態度を取る、それこそ「なんちゃって日本人」が存在するから困る。
「大坂なおみが日本人として活躍する」ことがどれだけ世界的に日本のイメージを上げるか、それは計り知れないのに。
どうもまだまだ多くの日本人は、スポーツ界での「テニスの世界的バリュー」を知らな過ぎる人が多い。
テニスのグランドスラム決勝、準決勝は、ワールドカップ決勝、準決勝などに次いで、常に「全世界で視聴されるスポーツ」トップクラスに入っている。
しかもそれぞれの試合、「2人のテニスプレイヤー」に世界の目が注がれるのである。
別に他のスポーツを落とすつもりはないが、このスケールは大谷やイチローらMLBの日本人プレイヤーたち、あるいは海外リーグに所属する日本人サッカー選手でも比較にならず、ましてや卓球や柔道、レスリング、カーリングなどとはまったく次元が違う世界なのだということを、「事実」として多くの日本人が知るべきでしょう。

と、日本の現状を見るにつけ、憤ってしまうことが多いのだが、しかし常に

「自分が何に憤っているか・自分の持つ不快感は何によって起こされているか」

について、例えばノートに列挙してみるとか、試してみることをお薦めします。

「自分の精神は何によってストレスを与えられているか」を客観的に把握し、それらストレスに対しての対処法を冷静に考える・・・これを習慣づけるといいですね。
もちろん簡単には解消できないストレスも多いですが、それらを「目に見える状態」にしておくだけでも自分の気持ちは変わってきます。