●我が母、心臓バイパス手術後闘病記40日目、「対応がきついスタッフ」はいるのかいないのか~認知症テストの「長谷川式簡易知能評価スケール」現時点で低得点だが、多分点数は上がる。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」

4月27日(土)手術後40日目
転院4日目
午後12時の面会

12時20分ごろ病室へ入ると、既に昼食が下げられている。
母はもう横になっている。
「あれ?もう食べたの?」と問うと、
「硬いもんばっかりでぜんぜん食べる気せんかった」と母。
そんなに硬いものばかりでるはずはないが、母にとってはそのような印象だったのか。
リハビリや一部(?)患者が集まって食事するスペースの壁に日々の献立が掲示されているので見てみると、

柳川煮
野菜と干し海老の酢漬け
卵豆腐の清汁

と出ていた。
「硬い」というよりも、口に合わなかったのだろうか。
この病院では今のところ高知赤十字病院で出されていた『テルミール ミニ』のような流動栄養食は出されてないようなので、差し入れについてまた選択肢を増やすべきか。

しばらく母と話をしていると、「キツい言い方をする人がいる」と言い出した。
この日の午前中に対応したスタッフの一人がキツくって、母によれば、「こんなに迷惑ばかりかけていてはいかん」的なことを言われたという。
母の場合、ちょっとのことでも否定的に受け取る傾向もあるのですべてを鵜呑みにはできないし、高知赤十字病院の看護士たちの多くが実に人間味のある対応をしてくれたので、どうしても比較してしまう部分もあるだろう。
しかしこの時間、コルセットが首のあたりまでずり上がっており、「首がきついと言うのに直してくれん」との母の証言が事実であれば非常に困ったことなので、ちょうど書いていた問診票の最後の「ご意見欄」的なスペースに次のような一筆を入れておいた。

「なるべく優しくお願いします。
きつい対応をした方がいたと申しておりますので」

しばらくすると作業療法士の女性がやってきて、リハビリの時間となる。
この人は話し方も母の身体への対応もとても丁寧で、わたしの質問にも的確に答えてくれた。

リハビリスペースへ行き、(今日は何をするのだろう)と見ていると、いきなり「認知症のテスト」だった。
これは、「長谷川式簡易知能評価スケール」というもので、次のサイトでその内容が分かる。

https://e-heartclinic.com/sp/kokoro/yamai_yougo/hasegawa_scale.html

このテストは2年ほど前に同じA病院でやっていて、その時は高得点でパスしているが、全身麻酔の大手術後1か月を優に越す期間入院生活を送っている母が高得点を出せるはずもなく、傍で見ていても予想通り間違いだらけ。
結局「8点」しか採れず、前記サイトにも書かれてあるが、「30点満点中20点以下の人は認知症の疑いが高いと判断」という判定になる。
しかし担当の作業療法士によると、手術後高知赤十字病院で行った同テストでは「3点」だったというから、ほ~ら、もう5点上がっているじゃないか。
多分、1か月後には20点を超せる。
ただこのテストだけで一人の人間の認知能力を詳細に判定できるはずがない・・・とも思っているが。