●我が母、心臓バイパス手術後闘病記40日目~何と、またしても、3度目の転倒・・・大事には至らなかったものの、いったいどのような対策をすれば。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」


4月27日(土)手術後40日目
転院4日目

この日のお昼にリハビリとして「長谷川式簡易知能評価スケール」を受け、そして家から近いA病院に転院し、昼と夜の面会イガにも様子を見にちらっと顔を出すようにしているのだが、この日も午後4時ごろ病室を訪れた。
するとなぜかベッド上の母は足の方に体がかなりずれて偏っており、しかも掛布団がベッド下にあった。
いかにも不審な様子であり、「この布団どうしたが?」と尋ねると、「わたしが放った」と言う。
気温が上がっている時候の折、ベッド上に掛布団があるのが鬱陶しい時間もあるだろうが、ベッド下まで落とさなくてもいい。
そうしたアクションも転倒に繋がりかねないと感じたわたしは、病室を訪ねる度に言っているけれど、この時はより強く、「今はまだ一人でベッドを出ようとしてはいけない」旨言い聞かせた。

ところがである、スーパーで買い込んだ「長崎風」と記された牛めしを食べようとしたところ、携帯が鳴る。
しかも、「A病院」と表示されている。
悪い予感に満たされながら応答すると、

「お母さまがベッドから滑り落ちてしまいまして。頭とかどこも特に打った様子はないのですが、ご報告にと思いまして」

正直愕然である。
さっきあれだけ、「ベッドから出るな」と、殊更強く言って聞かせたばかりなのに、その1時間後にこの有様か・・・。
それならこれから一体どうしていけばいいのか。
時分は24時間1秒も休むことなく、(今この瞬間に転倒しているのではないか)と不安に慄き続けねばならないのか・・・というのは、(ほんのさっき注意したばかりなのに、もうやってしまった)ということで情けなくも一瞬小さなパニック状態になってしまったに相違ないが、この辺りもわたしの甘さなのである。

牛めしを食べるのもそこそこに(←母の件を考慮しなくても、味が濃過ぎて美味くなかった)、重苦しい気分で病院へ向かう。
「どうしてそんなことしたの?」と母に尋ねても、「その時はやっていいかもしれんと思うた」などと要領を得ない。
ちらっと、「自分で練習しようと思うた」とも漏らしたが、そんな気持ちがあったのかもしれないけれど、こちらが辛くなる。
見回りに来た看護士に状況を尋ね、いろいろ話を聞いたが、
「痛みが少なくなってきたので、動きたくなるのかもしれませんね~。もっと気を紛らわせることもあった方がいいでしょうから、リハビリの者とも話してみます」などと。
今回は頭を含めて特に強打した箇所もなく、痛がっている様子もないので経過観察となったけれど、転倒をこれで最後にするにはどんな対策があり得るか・・・悩みは尽きない。

※その後昨日(5月1日)、転倒などの事故はなく来ている。