●我が母、心臓バイパス手術後闘病記40~41日目。~気温の影響か?咳を頻発。~高知赤十字病院とA病院のちょっとした比較。~俳優の顔はすべて嫌いなのに感銘を受けた『山河ノスタルジア』。

末尾ルコ「母の話、健康医療と映画の話題」

4月28日(日)手術後40日目
転院5日目

前日にベッドから転倒と言うか、より才覚には「ずり落ちた」母であるが、A病院へ転院し、コルセットを装着した翌日から車椅子でリハビリでき始めた。
コルセットを装着してから「すぐ」のことなので、これが本当にコルセット効果なのかは分からないけれど、取り敢えず「座った状態」ができ始めたのにはほっとさせられた。

この日の夜の面会では少々咳することが多かった。
母は元来咳、しかも時に猛烈な咳をしやすい体質だが、なぜか3月に救急搬送されて以来、病院内では滅多に咳することはなかった。
この日から急に咳が多くなった理由として可能性が高いのが、「2日ほど前から冷え込んだ」ことではないかと思っている。

4月29日(月)手術後41日目
転院6日目

まだ咳は続いていた。
発熱とかはないようだが、早めに収めたいところだ。
しばらくかなり気温が上がっていたが、見ればそれに合わせた薄着状態になっている。
病室に置いてある上着などを羽織らせて保温に努めてみた。

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この段階で気づいた高知赤十字病院とA病院の相違点を少し挙げてみよう。
(ただ、これらは病院側に確認を取った情報ではなく、あくまでわたしの見た範囲での印象である点、ご了承いただきたい。)

救急病院としての役割が大きい高知赤十字病院とはもちろんそもそもの役割が違うのだけれど、A病院の場合は、
看護士
理学療法士
作業療法士
介護福祉士らの役割がきっちり分けられて動いている感がある。
A病院はとにかく理学療法士・作業療法士の数が多く、高知赤十字病院にもいるのだけれど、普段はあまり見かけない。
高知赤十字病院は見たところ圧倒的に看護士が仕事を動かしている。
例えばA病院であれば、患者の「おむつ交換」などは介護福祉士らしき人たちが専ら行っているが、高知赤十字病院は多く看護士たちが行っている。
だから高知赤十字病院の看護士たちはより仕事がハードであるけれど、その分傍目には「とても仕事ができて、自立した存在」に感じられる。

※その後の観察で、A病院でも「おむつ交換」は時に看護士も行っていることが分かりました。

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あと、A病院で母がまず過ごしているなかなかに贅沢な個室だが、テレビはBSが映らず、DVDプレイヤーも装備していない。
なくて困りはしないけれど、「あった」環境に慣れていると、やや物足りない気分になるものだ。

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最近観たフランス映画が外れ連発で(どうなっとんだ!)と感じていたが、中国のジャ・ジャンクー監督の『山河ノスタルジア』を今更鑑賞したけれど、さすがに観応え十分だった。
なにせ出演者の顔が全員すかんのに作品として見事だから凄い。
ま、個人的嗜好の要素は大きいけれど、これだけ気に入らない顔の俳優ばかりという映画はそうそうないし、作品中のキャラクターも不快なタイプばかり。
それでいて感銘を受けるのだな。
『山河ノスタルジア』、なかなかのものです。