●我が母、心臓バイパス手術後闘病記60日目~時の訪れる精神的揺らぎを徹底的にサポートしたい~初めて機能訓練室でリハビリ。~就寝中のふくらはぎの攣り「わたしの症状」に即効があった方法とは。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」

5月18日(土)手術後60日目
転院25日目

前日の夜の面会時、母はまた情緒不安定の様相を呈していた。
なにせ病室へ入ると完全に外されたコルセットが転倒防止用のソファにきれいに置かれてある。
よくこんなにきれいに置けるものだと、関心するやら呆れるやらだったが、もちろんこれは現段階でやってはいけない行為だ。
看護師を呼んで少し話を聴けば、夜7時前後から柵センサーが何度となく鳴り、来てみると「寂しい」などと言いだして、3回くらいコルセットを外し、ベッドの外へ出ようとする意志もあったという。
さらに、その時のことではないがホール(的な場所)に集まっての食事の際に、自分はさっさと食べて済ませ、何と車椅子から降りて病室へ帰ろうとしたという。
この時点で母の歩行能力はやはり介助や歩行器などを必要としており、自力で立つこともまだ覚束ない。
もちろん日々体力も歩行能力も驚くほど回復してくれてはいるが、勝手に車椅子から降りて歩こうとする行為はまだ厳禁である。

しかし考えてみればこうした状況、つまり体力回復してきて、本人もいろいろ(できる)という意識を持ちつつある時期だからこそのリスクはあらかじめ予想できることではあった。
幸いにも母の回復が予想以上の進展を見せているからこその際どい状況であり、ここをいかに乗り越えるかによって、退院も見えてくるというものだろう。
「寂しい」とか「帰りたい」とかいう精神の波についても、入院生活が2か月を越えてきた時期でもあり、その精神的サポートはまさにわたしがやるしかないことで、ありとあらゆる方法を試みてみよう。

この日は初めて「機能訓練室」でリハビリをやっていた。
ご存知の方も多いだろうが、機能訓練室とはちょっとしたジムのような場所であり、身体トレーニングのための様々な器具が用意されている。
この日に母がやっていたのはこれまでやってきた2本のバーや歩行器を使った歩行訓練と同様のものだったが、「普段と違う場所」へ来られるだけでも気分転換になるだろう。
ただリハビリ後、「今日は帰れるがかね」とか言い出し、また説明にある程度の時間を要したが。

・・・

わたしの身体コンディションの話だが、就寝中にふくらはぎや向う脛が攣ってかなりの痛みで睡眠を妨げられるという件については何度か書いている。
このところまたしょっちゅう攣るようになって困っていたけれど、「ある方法」を試したら、少なくともそれからはまだ攣っていない。
ただこれは、「わたしの症状に効いた」というだけのことで、多くの人に適用できるかは分からない点はご了承願いたいが、その方法とは、

「仰向けで眠る時、シーツを丸めたものを腰の上部に当たるように敷く」というものだ。

今後もこの方法で攣らないで済むかどうかはもちろん分からないが、今までのところ功を奏している。