●我が母、心臓バイパス手術後闘病記68日目~「入院期間」をより有意義に過ごすための方法論を探求~サイコロ、トランプ、音読、歌唱・・・。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」

5月26日(日)手術後68日目
転院33日目

リハビリ病棟は夜の面会時、そこそこスペースのある食堂のテーブルなどを使って自由に過ごせる時間があるというのは既に書いたけれど、その時間を含め、母の入院期間をより有意義に過ごしたいのですな。
幸い母の体調は安定しており、もちろん常に油断はできないけれど、当然退院へ向けて精いっぱいサポートしていくが、まだしばらく続くであろう入院期間を単に「退院のための辛い時期」とはしたくない。
母に取ってはもちろんのこと、わたしにとってもできる限り有意義な期間としたい。
なにせわたしは一日に最低4回は面会に行っているわけで、病院スタッフよりも「勤務日」が多いのである。
この期間、母を徹底的にサポートしながらも、「自分にとっても」いい時間としていきたいと、それはもちろん母が急性期を乗り越えてくれたからこそ思い至ったのであるが、「より意義ある時間・空間を創造する」というわたしのライフワークとも言うべきテーマにも十二分に沿った考えであると思う。
そうしたいわばアクティビティの一つが「病院の階段上り」であるが、これは毎日極力実行している。
このところは階段6階分を一日2~3回、つまり実質階段12~18階分を上っている計算になる。
やり始めた当初は6階上ると脚がヘロヘロしてくたけれど、最近は6階分一気に上るくらいはまるで平気になっている。
ただ気候が暑くなるに従って問題も出てくていて、階段のスペースはエアコンを効かせてないから6階まで上ってしばらくすると、じわじわ汗が出てくるのである。
トレーニングウエアではなく私服で面会に行っているので、汗が出るのは少々問題だが、そうだ、毎回タオルを携帯していこう。

母と過ごす時間としては、この前お話したようにサイコロやトランプを利用したゲームなど。
これも単なる暇つぶしではなく、感性などを刺激する方法を探っていきたい。
通常人間が有している「5感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)」を満遍なく刺激することは脳の働きにとっても資するところ大であるのはよく知られているが、わたしとしては「感覚」というものをさらに広く深く捉えつつ、様々なことを試みてみたいと考えている。

その意味では、「音読」と「歌唱」もどんどん取り入れていきたい。
どちらもずっとわたしが、(もっと深めたい・もっとトレーニングしたい)と思いながらなかなか時間が取れなかったアクティビティであり、母にとっても極めていいことであるのも間違いないから、極力毎日取り組んでいこうと思う。
「何を読むか・何を歌うか」については適宜お伝えしていくけれど、一つは『百人一首』ですな。
カルタ取りとしてやるのは難しいけれど、『百人一首』の作品と解説が載っている本を持っているので、解説も含めて音読していこうと思っている。