●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後、闘病記~3週間強ぶりの離床、車椅子移乗、「右脚荷重せず」の方法。

末尾ルコ「母の話、健康医療の話題」


6月25日(火)手術後98日目
転院62日目

母は、6月24日にレントゲン、血液検査、そして下肢エコーを受け、「血栓なし」という診断をいただいたけれど、(これで安心)ということではまったくなくて、今後も無数のリスクが待ち受けている。
そうした真実を踏まえても、現時点で「血栓なし」という診断が「血栓あり」という診断より遥かにいいことは間違いなく、24日は午後のリハビリで早速離床、車椅子への移乗が可能となった。
ただ、そうは言っても、大転子部不全骨折を起こした右脚にはまだ「体重をかけず(荷重せず)」という条件付きである。
3週間強の間ベッド上で横たわったままだった患者にとってそれは簡単なことではないがどうするのだろうと見ていたら、担当の理学療法士(女性)は母の右足を「わたしの左足(甲の部分)の上へ置いてください。わたしの左足が重くなったら右足の体重がかかっているということなので、注意します」と言う。
そして左足は床に、右足は療法士の左足甲に着き、手も指示通りの場所に位置させると、抱きかかえながらよろよろと車椅子へ移乗完了。
特に痛みなどは感じなかったようだ。
そうして久々にストレッチャー以外で病室を出て、病棟中央の広いスペース(リハビリや患者たちの食事などを行う)へと連れて行ってもらう。
そのスペースには広い窓があり、そこから山の見える景色を見ながら母はある種の感慨に浸っているようにも見えた。

有難いのはこの日からリハビリの時間が増えたことで、景色を眺めた後は1kgの重りを付けたバーを使った運動、脚も前後させたり足首を曲げたりの運動をさせてもらった。
なにせベッド上リハビリだけでは時間が短すぎ、体力を持て余していたので、この調子でやっていければと思う。
とは言え、これまで2度、3度と、(なかなかいい感じになってきた)と思った直後にトラブルに見舞われるという流れがあった。
わたしは基本、ジンクスなどを信じていないが、どんな物ごとにも「流れ」があるようだという感覚は持っている。
厳密に観察すれば合理的説明も可能なのかもしれないが、スポーツの世界でも「悪い流れ」の時は何をやっても悪い方向に行くでしょう。
そこで「お祓い」とか、わたしは決してそういう方向には走らないけれど、「悪い流れ」を断ち切る何らかの方法は必要だと思っている。
それはこの件に限らず、多くのものごとで同じことなのかもしれないが。