●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記127日目~看護師から医師へ手紙、母の腹鳴チェック。~『網走番外地 大雪原の対決』、高倉健と丹波哲郎の対決は必見なブリューゲル。

7月24日(水)手術後127日目
転院91日目

母のお腹の具合は7月23日の時点でまだ安定はしてないけれど落ち着きつつあった。
早朝に看護師がその件に関して、「先生にお手紙を出したので、今日診に来てくれます」と言った。
ふ~ん、看護師から医師に手紙を出してコミュニケーションをする場合もあるのかと思ったが、まあ医師は忙しいからすぐ捉まえられないというのも当然あるだろう。
家族同士でメモのやり取りをしてコミュニケーションや伝達を図る場合もあるし。
件の看護師の言った「手紙」が紙の手紙かEメールなどによるものかは分からないが。
それはさておき、医師は往診で何をするのか。
こういうの、いつだってちょっとドキドキしますね。
しかもいつ来るか分からないという。
こうしたことに限らず、「いつか分からないこと」を待たなければならない状況はしんどいものです。
結局医師は午前10時30分くらいに来たのだが、母に「調子はどうですか?」などと簡単な質問をした後、腹部に聴診器をあてて腹鳴を聴き、「お腹の音はいいねえ。まあ、もうちょっと様子を見てみましょうかね」と言って終わり。
つまり現状の症状は特に治療などの必要はないということなのだろう。
お腹の具合は聴診器で腹鳴をチェックすることでけっこう分かるもののようです。
それとお腹が緩いからといって整腸剤に頼ったりすると、逆に便秘を促して余計にややこしいことになるのでその辺の調整が難しいというのもあるようだ。

・・・

現在わたしが自宅へ帰る時間は毎日非常に少ないのだが、限られた時間でネットをやったり映画を観たりと、慌ただしのである。
様々な文章作成はほぼすべて病室でやってます。
最近『網走番外地』シリーズと『トラック野郎』シリーズを数本ずつまとめて見たのだけれど、どちらも残念ながらこうした時期にはあまり入ってきませんでした。
ストーリーは同じパターンだから特に追わなくていいので観やすいことは観やすいが、それだけの慌ただしい中で画面に集中できない。
(まあ、分かっているからそんなに集中しなくてもいいか)という気分になっているのだと思います。
とは言えもちろん、悪くはなかった。
『網走番外地』シリーズは『網走番外地 荒野の対決』『網走番外地 南国の対決』『網走番外地 大雪原の対決』『網走番外地 決斗零下30度』の4本を観たのだけれど、まあ高倉健の男っぷりを観るだけでも鑑賞の価値はあるのだけれど、特に『網走番外地 大雪原の対決』がよかったですなあ。
まず雪原でのロケがいい。
黒を基調とした出で立ちの男たちが並んで雪原を歩くシーン。
どうしたってブリューゲルの作品を連想してしまい、美しい。
そして同作品は高倉健と丹波哲郎の共演が大きな見もの。
この超大物の二人はイメージ的にちょっと住む世界が違うという感覚だけれど、それだけに同じ画面に登場するだけでビリビリする。
『網走番外地 大雪原の対決』は1966年度興行収入1位だったそうだ。
高倉健VS丹波哲郎は、映画ファンならもちろん、そうでなくても必見だ。