末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

11月7日(木)手術後233日目
退院後39日目

『ザ・ミスト』という映画があって、主演がロマン・デュリスとオルガ・キュリレンコ。
『ミスト』じゃなくて、『ザ・ミスト』。
『ミスト』はスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督の映画でしたね。
『ザ・ミスト』はフランス・カナダ映画。
ロマン・デュリスとオルガ・キュリレンコは作品の中で夫婦。
夫婦には、大きなカプセルの中でしか生きることのできない思春期の娘がいる。
90分弱の長さ。
パリを突然厚い霧が襲う。
霧と言うよりもほとんど煙だ。
霧が襲ってくるシーンが取り敢えず素晴らしいし、霧が滞留してしまった特撮も素晴らしい。
いや、さほどの予算をかけてない映画であって、巨額予算を費やすハリウッド大作を愛好している方々からすれば笑止な特撮なのかもしれないが、わたしはこうしたまだ「手作り」の雰囲気が残っている方が好みだ。

この霧の中に入ると人間は死んでしまう。
夫婦はまだ霧の達してない部屋で老夫婦とともに状況を探るが、巨大なカプセルの中の娘は既に霧の入って来た部屋の中にいる。
密封され、空調を効かせてあるカプセル内だから生きていられるが、ずっとそうしているわけにはいかない・・・。

真昼にSFの好短編を読んでいるような心地よさがある。
何よりも主演の二人、そして言うまでもなくオルガ・キュリレンコを観ているだけで幸福だ。(観ているだけで幸福になる女優は他にも少なからずいるけれど)
ロマン・デュリスも映画俳優としての巧みな演技を見せてくれて愉しい。
フランスでも批評的には「取るに足りない作品」くらいに見られている『ザ・ミスト』だけれど、いやいやどうして、愉しさ満載のSF好編だ。

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11月5日の内科受診も済み、母の次回の定期受診は12月後半に3科控えている。
つまり1カ月半強は何らかの体調不良がない限り受診や検査もないということだ。
退院後のこの期間、そして来年2020年に向けてとても大事な期間だと思う。
もちろん「いつでも、毎日一刻一刻が大切」なのだけれど。
受診がなくても、A病院へはしょっちゅう足を運ぶ予定だ。
勉強(頭の体操)、歩行訓練、ピアノ練習、そして仲間たちとの歓談のために。
母の治療やリハビリに関わってくださった方々は、セラピスト(理学療法士・作業療法士)さんたちを筆頭に、わたしにとっては「仲間」、もっと強い言葉を使えば、「戦友」だと思っているし、母も同じ気持ちだろう。

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ブログだけでなく、重いサイトは滅多なことで行く気がなくなる。
よく行っていたサイトも最近リニューアルして、リニューアルするとたいがい重くなってるんですよね。
あ~あ、って感じ。