末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

11月27日(水)手術後253日目
退院後58日目

11月25日はデイケアの日。
これまでにもお話している通り、母は「週に2回、午前中のみ、息子が付き添い」という形でお世話になっている。
今考えてみればホント、よくこの条件で引き受けてくれたなと思う。
いや、本当は多くのデイケア、デイサービスが時間帯など様々なプログラムで運営してくれておればいいのだが、どこも多くないスタッフでどうにかやっている状況のようだから「様々なプログラム」提供はなかなか難しいのだろう。
現に母がお世話になっているデイケアでも5人のスタッフで送迎も含めて事業所の業務を運営している、その仕事量たるや大変なものだと思う。
ただこの人材不足、介護を目指す人たちにとってはチャンスだと受け止めている若手研究者もおり、報酬面を含めた職場環境改善を勧めながら、介護を目指す方々には新しい時代を作るつもりで研鑽を積んでいただきたいものです。

何度観ても凄い映画は何度観ても新たな驚きや興奮がありますね。
人生の中で(何度でも観たい・既に何度も観ている)映画に出会えれば出会えるほど自分は広がり深まり強くなっていく。
映画を大量に観ているのに広くも深くも強くもなってない人たちもおりますが、鑑賞姿勢に難ありだと思います。

というわけでまたまた鑑賞した『ミッション』。
ローランド・ジョフィ監督、ロバート・デ・ニーロ主演、そして共演にジェレミー・アイアンズやまださほど知られてなかったリーアム・ニーソンなど。
その後名優として名を馳せることになるジェレミー・アイアンズ、リーアム・ニーソンも『ミッション』を観ると、(デ・ニーロとは比べられない・・・)と、そりゃあどうしても感じてしまう。
『ミッション』の中で初めてデ・ニーロが現れるシーンは奴隷狩り・・・デ・ニーロ演じるロドリゴ・メンドーサは傭兵であり奴隷承認なのだ。
密林の中の仕掛け網で原住民を捕らえ、奴隷として売る冷酷な男メンドーサが顔を出した瞬間、(あれ?ここにもルイス・サイファーが?)と思ってしまう圧倒的な悪魔感。
しかしメンドーサの冷酷さは自分の弟には適用されていなかった、
期せずして弟を殺してしまった兄。
まるで信じていなかったキリスト教の教えを徐々に受け入れ、苦行に身を委ねる。
その過程のデ・ニーロの無表情の演技が凄い。
と言いますか、このパルムドール受賞作、歴史的コンテクストの面から批判されることもあるけれど、これだけどこもかしこも凄い作品は、少なくともわたしはストーリー上の不備などある程度は目をつぶるべきだと思っている。