末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

5月29日(金)手術後432日目
退院後238日目

5月に亡くなったフランスの名優ミシェル・ピッコリだけれど、彼はかなり若い頃から禿頭とだった。
「名優」と「大スター」は必ずしも一致しないけれど、例えばロバート・デ・ニーロは「名優」であり「大スター」と言えるだろう。

この「大スター」という言葉だけれど、今の日本にこの言葉に相応しい人はあまり見当たらない。
その一番の理由はテレビを中心としたマスメディアが文化芸術をまともに伝えなくなって久しいことだと思っているけれど、この件については今回はここまでにしておこう。

5月に死去したミシェル・ピッコリは、フランスにおいては「名優」であり「大スター」だったと思うが、ふと(日本で禿頭の大スターは今までどれだけいただろうか)と考えた。

ハリウッドならすぐに浮かぶのが、ジャック・ニコルソン、そしてジーン・ハックマン。
彼らは紛れもなく「名優」であり「大スター」だった。
ショーン・コネリーもそうだ。
ただコネリーの場合はジェームズ・ボンドを演じている間はウィッグだったとされている。
ロバート・デユバルも若い時分から禿頭だったが、彼の場合は飛びぬけた「名優」の一人ではあるけれど、「大スター」というのとは少し違うだろう。
俳優の世界において「大スター」っていうのは主演映画が多くなくては・・・というのがある。

そう言えば、ブルース・ウィリスやジェイソン・ステイサムはどうか。
ブルース・ウィリスは紛れもなく大スター、ジェイソン・ステイサムは・・・う~ん、「アクション映画界の大スター」ではあるけれど、「ジャンルを超えた大スター」という感じはしないんだなあ。

例えば全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーは「アクション映画の大スター」だったけれど、超弩級の「ジャンルを超えた大スター」だった。
シュワルツェネッガーは禿頭ではなかったけれど。

まあ以前から言われているのだけれど、堀の深い人が多い白人は、禿頭になってもそれが合ってしまう、つまり男性としての魅力に何らマイナスをもたらさないというケースが多いと評されますね。
日本人というか、東アジア人の場合は平面的な顔立ちが多く、禿頭になると男性的魅力が減退する人が多いという。
そして日本人は黒髪で、それが薄くなってくると、肌の色とのコントラストがかなりのインパクトになるケースも多いというのもあるでしょうね。

と、ここまで書いて思い出したのですが、「名優」で「大スター」・・・いたじゃないですか、映画史上の「名優」で「大スター」、そう、ユル・ブリンナーです。
ブリンナーはつるつるに剃った頭で知られていたけれど、やはり薄くなってきたから剃ったのでしょう。
しかし彼の場合、つるつるのしたからこそ映画史上比類なき存在となったのでした。

そう言えば昭和の時代、ユル・ブリンナーと『刑事コジャック』のテリー・サバラスが日本では「同じつるつる頭」として知られていたけれど、サバラスはあくまで「テレビ俳優」で、ブリンナーの大スターぶりとは比較にならないです。

わたしは今のところ、薄くなる気配はないですが、男性に限らず体調を崩したりすると急激に髪が抜けることもありますからね。
それとは別に、あまり濃すぎるのもどうなのかなあと・・・もちろん持って生まれた体質のことをどうこう言うべきでないことは分かってますが。
ただ、髪の毛の状態は、生活習慣の影響も大いにあると思います。