6月2日(火)手術後436日目
退院後242日目

『Wの悲劇』について、なかなか語りたくなることの多い映画です、やはり。
作品内劇団の監督が蜷川幸雄でしたし。
三田佳子がへそを曲げた(ふりをした)時に蜷川幸雄が彼女の後ろを困った顔で追いかけるシーンは特に、「蜷川幸雄の何たるか」を大雑把にでも知っている者にとってはけっこうな見どころです。

『Wの悲劇』の中の名台詞についても既にお話ししましたが、当時わたしが一番はまっていた台詞は、

「わたし、お爺さんを殺してしまった!」

というもの。
これをアレンジして、

「ぶぎゃ~~!!殺してしまった!わたし、お爺様を殺してしまったああああ!」

と叫び、周囲に愉快な笑いを生み出していたものです。

あと、言わずもがなではありますが、『Wの悲劇』のテーマ曲「Woman」は傑作です。
ぜひ練習してみましょう(笑)。

それにしても薬師丸ひろ子の醸し出す情感・・・美しい。

薬師丸ひろ子「Woman ~Wの悲劇より~」Acoustic Ver.
https://www.youtube.com/watch?v=TZ7oQodkb0Q


今回『Wの悲劇』は母と鑑賞し、母大満足、演劇界の描写を含めて興味津々で観たのですが、5月の母の「ベスト1」映画は別の映画でした。
何だと思います(笑)?

はい。
『運命の女』!(笑)

いや、『運命の女』で(笑)を付けなくてもいいんですが、84歳の女性が『運命の女』で盛り上がるっていいでしょう。

で、『運命の女』っつーのは、リチャード・ギアとダイアン・レインが主演で夫婦役。
平穏でリッチな二人の生活の中と言うか、特に妻の生活の中に若く美形のフランス人男が入ってくる。
ダイアン・レインはフランス男の誘惑に抗しきれず、情事を繰り返す関係に。
妻の変化は夫にすぐ察知されてしまい、そして夫はどうするのか・・・。
というお話しなのだけれど、この映画でよく知られているのが作品導入部の

「突風」のシーン。

ニューヨークの街路に吹きまくる突風で、ビルの谷間にごみなどがあちらからこちらから飛びまくる。
この映像が何としても凄い。
監督は、エイドリアン・ライン。
フィルモグラフィを見ると、

『フォクシー・レディ』
『フラッシュダンス』
『ナインハーフ』
『危険な情事』
『ジェイコブス・ラダー』
『幸福の条件』
『ロリータ』
『運命の女』

なかなかアクの強いフィルモグラフィです。

エイドリアン・ライン作品の中で私が一番好きな映画は『ジェイコブス・ラダー』ですが、注目したいのが、『フォクシー・レディ』。

『フォクシー・レディ』って、子どもの頃に映画雑誌の『ロードショー』や『スクリーン』でしょっちゅう広告を目にしていたけれど、いまだ未鑑賞の作品なんです。
これ、エイドリアン・ライン監督の作品なんですね。
出演は、ジョディ・フォスターやシェリー・カーリーなど。

シェリー・カーリーってあのザ・ランナウェイズのヴォーカルだった人ですよ。
ジョディ・フォスターとシェリー・カーリーが共演だなんて、ヘンで可笑しいでしょう。
観たいなあ~、『フォクシー・レディ』・・・タイトルもインチキ臭くて、いいでしょう。