末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」


6月25日(木)手術後459日目
退院後265日目

「おう、お久しぶり!」と迎えてくれたI医師、続いて「調子はどうですか」と尋ねる。
「・・・」と、このような質問を受けた時つい凝った(?)答えをしようとしてしばらく言いよどむのが母のパターンなのである。
あっさりと、「まあ悪くはないです」とか言っとけばいいのにそれをしない。
だから相手によっては(この人、かなりの認知症なのかな)と感じるようなんおだが、実はそうではないのである。
12月だったか、A病院で知り合いのセラピストに会った時も、「ちょうしどうですか?」と聞かれ、「それが、全然」と答えたけれど、「ニコニコしながら〈全然〉とか言われても」と返されていた。
今回もわたしが「なかなかいいですよ」くらいにフォローしかけるが、その直前にI医師が「なかなかよさそうやねえ」と先手を打った。
レントゲン写真と心電図を見ながら、「水も溜まってないねえ、心電図もえいねえ。なかなかえいねえ」と言いながら脛の辺りを見て、「脚も腫れてないねえ。えいねえ。胸の傷はどう?痛いこととかない?」
「う~ん、痛うはないですけど、痒うてねえ」
「ははは、そりゃ仕方ないわ。女の人の胸の谷間は痒うなるもんやきねえ」
まあこんな感じの先生なのです。
その後血圧や血中酸素飽和濃度を測り問題なし。
いや他にもおもしろい会話がいろいろあったのだけれど、今回は書かないでおきましょう。

そして「次回の検査」は「1年後」となりました。
前回、つまり半年前の検査の時に「次の検査が問題なかったら、その次は1年後でえいきねえ」と聞かされていたので、「1年後」が実現したのは大きいのです。
この点はけっこう気にしてました。
「半年後にまた来てください」とか「2か月後に来てくれますか」とか言われたら(ん~~・・・)と感じてしまいますよね。
だから「1年後」と来た時にはある意味達成感がありました。

もちろんだからといって「1年間安心」というわけでも何でもなくて、母も高齢ですから毎日毎日が勝負です。
家の中でも転倒したり、あるいは食事が喉に詰まったりしたら、人生が一気に暗転してしまいますから。

「毎日毎日愉しみながら、毎日毎日勝負しながら、それが結果的に長生きに繋がる」・・・目指すのはそんな境地です。