末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と大自然の話題」

7月26日(日)手術後490日目
退院後299日目

観た後すぐに脳裏から消え去っていく映画もあれば、ずっと頭の中で渦巻き続ける映画もある。
『忘れじの面影』は無論後者です。

それにしても7月から8月に向けて、湿度が高いですなあ。
(これが日本だから!)と言えばそれまでだけど、それにしても、そう、新エアコンのリビングは快適温度が(今のところ)保たれているとはいえ、いや、(今のところ)なんて慎重極まりない留保をわざわざ付与しているのは「エアコンが効かなかったけっこう長い年月がトラウマになっているからでして、それはどんな電気機器、さらに電気機器でなくても、(いい状態がいつかは失われる)との思いはいつでも持っているのですがそれはさて置き、リビング以外の場所へ足を踏み入れた途端にもわあっと湿気が纏わりつく、この嫌な感じ。
しかも湿度が高いとやはり「虫」の類いが元気なのだろうか、からだのあちこちがしょっちゅう痒くなる。
「あちこちがしょっちゅう」とまで書くとやや盛った表現となりはするけれど、本人の印象はそんな感じ。
でも「痒さをもたらす虫」たちも地球上の生命であることに変わりはなく、巨視的に見ればこの高い湿度、「生命をはぐくむ大いなる湿度」と言えなくもないのかもしれないが、いやいや痒いとそんな寛容な気分にはならないぞ、わ我が身に痒みをもたらす虫なんぞはすべて捻り潰してやりたいわい!

そう言えばWOWOWで宮尾登美子原作の映画特集があって、母がお世話になっているケアマネさんもWOWOWと契約してるから、この話題でも盛り上がった。
何度か書いたかと思うが、わたしの母は宮尾登美子と「かつて親戚関係だった」間柄で、「かつて」というところがポイントなのだけれど、この文章では詳しく書かない。
ただ、かつて親戚関係だった時期には、母の少女時代だが、宮尾登美子に可愛がられた記憶は鮮明に残っているようだ。
というのは余談であって、ケアマネさんと家庭訪問日について電話で相談した時にWOWOWで宮尾登美子特集がある件も話題に出して、「でも南野陽子主演の『寒椿』はスルーしていいかな」とわたしが言うと、ケアマネさん、「え?南野陽子も頑張ってるんじゃないですか?」と返してきたので、(え?南野陽子が頑張ってたっけ?)と疑問には感じたけれど、そこは人の、特に信頼している人の意見は尊重するわたしのこと、「あ、そうですかね。じゃあ『寒椿』も録画してみようかな」と応じて、本当に録画したのであります。
ところがお話はこの後意外な展開に転がっていくのであるけれど、それはまた後日にでも語らせていただこう・・・っと。