「ドイツ零年」ロベルト・ロッセリーニ監督

戦後1947年のドイツ。家計の足しにするために盗みを働く少年の恐るべき選択とナチス思想の影。ストーリーだけを見ると実に陰惨なものなのだが、作品は動的で陽性の美と活力に満ちている。「ネオレアリズモの傑作」などという歴史的コンテクストを抜きにしても映画ファンであれば必見の作品。