不景気がこの21世紀にここまで深まるとは誰が予想しただろうか。
ついこの間まで、「新入社員は売り手市場」だの何だのと浮かれていたんじゃなかったのか。
それが今、「内定取り消し」だの「リストラ」だのと大騒ぎをしている。
「リストラ」という言葉も、しばらく聞いていなかった気がするが、もうすっかり日常語として復活してしまった。
つい春先は、「メタボ検診」などのことで益体もなく大騒ぎしていたが、今はもう誰も何も言わない。

「リストラ」はひどいというが、それが会社というものだろう。
会社に一生面倒を見てもらおうという意識がまず間違いだ。

こんなとき観たい女優は、やはり吉高由里子が一番だ。
浮かれた女優や、浮かれた歌手などを誰が観たがる。
イージーなメッセージソングや、イージーな「癒し」映画で勇気づけられるんじゃない。
「深遠」を見せてくれるものにこそ、勇気づけられるべきだ。
吉高由里子、特に「蛇にピアス」の吉高由里子は、深遠を見せてくれる。