北川景子出演「死刑台のエレベーター」リメイクで、オリジナルでモーリス・ロネだった男性主人公の役は阿部寛が演じることになる。
現在の阿部寛の実力は多くが認めているところだが、複雑な人間性の塊のようなモーリス・ロネのような雰囲気を出せるかといえば、それは無理だろう。
各メディアの伝えるところによれば、オリジナルの設定を崩すことなく制作されるというのだから、俳優たちの果たすべき役割は非常に大きい。
フランス映画の得意とするのは、「矛盾を矛盾のまま提供し、矛盾が解決せずに終わる」というパターンだから、日本のテレビドラマのように「努力せずに誰でも分かるストーリー・演出」の世界とはまったく違う。

さて、吉高由里子のインタヴューが載っている「日経エンターテイメント」をチェックしようと最寄りの本屋へ行ったわたしだが、そこにはまだ置いていなかった。
そこでまた出直すことにしたが、今号の「日経エンタ」には満島ひかりも載っているようだ。

というわけで、今日は「日経エンタ」の思い出を語ろう。(爆笑)

これまで「日経エンタ」にはいろいろ許しがたい記事が載ったが、その中でも思い出深い(笑)のが北川景子にインタヴューだ。
北川景子がもともと「映画絶対主義」的考えを持っていることはよく知られているが、そのときの「日経エンタ」ではいろいろおかしなセオリーをのたまって(もちろんでまかせのセオリー)、北川景子を何と「テレビドラマ向きの女優」と結論付けていた。
これは「映画女優」を志している、そしてそれだけの資質がある人間に対しては「侮辱」に他ならない。
北川景子は謙虚な性格だから怒らなかったかもしれないが、わたしは怒った。
そう言えば、映画出演の多い柴咲コウに対して、「どうして(テレビドラマではなく)映画出演が多いのか」という趣旨の質問をしていたこともあった。
この質問など「愚問チャンピオン決定戦」があれば、優勝候補に十分上がる。