瑛次はこれまで「香りは香りとして」の意味しかないと思っていた。
鼻孔をくすぐり、快い気分にさせるもの。
もちろん「快い」にもいろいろなバリエーションがある。
香りにより美しいイマジネーションを得られることもあるし、香りにより昂っていた気分が沈静化することもある。
そう言えば同じ場所で寝るにしても、悪臭の中で眠るのと芳香の中で眠るのでは観る夢もまったく違う。
これは香りが脳に影響を与えていることに他ならない。
「なるほど、アロマテラピーねえ・・」
(アロマテラピーが白髪予防になることもあるんだろうか・・)

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。