「棒の哀しみ」神代辰巳監督

奥田瑛二の演じる人物造形が素晴らしい。泣きも笑いも嘆きも哀しみもせず、どんな状況も受け入れて対処する。そうした行為の積み重ねが、逆にロマンティシズムを醸し出す結果となっている。「傷」で興奮する永島暎子の芝居もおもしろい。

6点