そう言えば、ラストクレジットで尾野真千子の名が「一人で載る」ようになっていた。
まだ子役より後なのがいただけないが、「二人まとめて載る」よりはずっといい。
もっと言えば、倉科カナや酒井若菜よりも先に出なくてはならない。
理想として、主役の松雪泰子が最初、別格の田中裕子が最後、尾野真千子は2番目か3番目に一人で名前が出るべきだ。
実力・実績など、どう検討しても、そうである方がまともだろう。
「序列」にこだわっているわけではない。
「俳優」という芸術家に対するリスペクトの問題だ。

「蛇にピアス」で吉高由里子に「殺気」を感じたと書いた。
それは映画全体にトーンとして表れていたが、その代表的なシーンの一つ。
アマ(高良健吾)の葬式で、吉高由里子は警官たちに罵声を浴びせる。
あんな吉高由里子を、また観たい。