先だって「アイアンマン2」を観たのだが・・。
まあ目的はスカーレット・ヨハンソンだったわけで、ほとんど演技力を必要としない「謎の女」を演ずる彼女の美貌にはとりあえず満足したわけなのだけれど・・。
え、何を口ごもっているかですって?
いやその・・、日本語吹き替え版で観たわけですよ、行ける時間に字幕版がなかったから。
映画館で吹替え版を観るのは初めてだったのですが・・・、「アイアンマン2」だからまだよかったものの、シリアスな作品、あるいは練れたコメディなどでも日本語吹き替え版ではきついなあと思いました。
なにせ英語と日本語では言葉のやり取りのテンポがまるで違う。
英語でテンポよく絡んでいる会話を日本語でテンポよく絡んでいる会話に直すのは大いに無理にある話です。
それをやろうとすると、観ていて体がムズムズするようなおかしな日本語のやり取りになってしまいます。
例えば「アイアンマン2」の登場人物の1人は頻繁に「ワ~オ」というセリフを口にするのですが・・・、日本語の会話の中でそうそう「ワ~オ」などと言われても、ですよね。
さらに言えば、「映像」と「セリフ」がまったく違う場所にあるような印象さえ受けたわけです。

そんなわけで、「字幕では映像の多くを見逃してしまう」とか「海外では吹替えが主流だ」とかいう理由で吹替え版を推進する意見もありますが、わたしは完全に「字幕」派です。