さて視聴率のことなど忘れて・・と。(笑)
「美丘」第3話に吉高由里子が葬式(後の会食)に出席するシーンがあった。
短いシーンだったがいくつかの点で非常に印象的な、有意義なものだった。

まず吉高由里子と「葬式」という存在そのもの。
「葬式」は言うまでもなく「死」に関する儀式だ。
「死」と「生」の分岐点にある儀式でだと言い換えることもできる。
現代日本の「葬式」の多くは「葬祭業」に任されることが多く、残念ながら自然と無味乾燥なものがほとんどになっている。
しかし本来の「葬式」はときに崇高でときに通俗で、哀しみが中心だがときに怒りや喜びなど様々な感情がまじりあう時間であり場でもあるはずだ。
だから映画的にも「葬式」は非常に魅力的な題材と成りえるわけだ。