前回「ご高齢の方」たちを「強者」と見る視点も可能であると書いた。
なぜか?
まず「高齢」とされる年齢まで生き抜いて来られた生命力や歴史に敬服するのだ。
わたしは「平均年齢」などというコンセプトはあまり信用していない。
ある国の「平均年齢」が高いことは悪いことではないけれど、「平均年齢」が70歳だの80歳だの言ったところで、誰もが心身満足できる状態でその年齢に達することができるわけではない。
現代社会においても、「死」や心身の状態を損ねる可能性は誰にも平等に転がっているのだ。
「高齢」とされる年齢まで生き抜いて来られたという事実のみでも凄い、素晴らしい。

これが、わたしが「ご高齢の方」に「強者」という大いなる側面があると主張する理由の一つだ。