●アデル・エグザルコプロスがロミー・シュナイダー賞にノミネートされました。

この一文の場合、「アデル・エグザルコプロス」と「ロミー・シュナイダー」という二つの固有名を知っていれば、意味・意義はだいたい即座にお分かりになるでしょう。
まったく同じ内容のものを読んだり、聴いたりしても、「受け取り手」の知識・感覚によってまったく「違うもの」になってしまう一例です。
で、、「アデル・エグザルコプロス」は映画『アデル、ブルーは熱い色』でレア・セドゥとともに主演を務めている若手女優。
「ロミー・シュナイダー」は20世紀ヨーロッパで最高に大きく美しい星として輝いた世紀の大女優です。
ロミー・シュナイダーはフランス人ではないのですが、その才能は「フランス映画界で開花した」と言って差し支えなく、なのでフランスで「ロミー・シュナイダー賞」が設けられており、有望な若手女優に授与している。
その賞を「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロスが2014年にノミネートされたというわけです。