●アレクサンドル・リアブコとシルヴィア・アッツィオーニの「アルルの女」。
「アルルの女」と言えば、わたしたちは映像としてマニュエル・ルグリとイザバル・ゲランによるパフォーマンスを観ることができる。
マニュエル・ルグリがどれだけ偉大な舞踊手かあらためて書く必要もなく、イザベル・ゲランも高度で自在な技術と抜群の芸術的感覚で「あの時代」のパリ・オペラ座バレエを代表する舞踊手の一人だ。
この二人の渾身の舞踊。
そんな「アルルの女」が凄まじいのは当然のことである。
「バレエは生でステージを鑑賞するのがベスト」ではあるけれど、映像だけでもとてつもない凄味が伝わって来る作品も数多い。
マニュエル・ルグリとイザベル・ゲランによる「アルルの女」はその一つだ。