●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その126。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「のう、ヘンなぼっちゃんよ。あんたが人気あるがは分かったけんど、その証拠はあるがかえ?あんたがうんと人気があるという証拠を見せてくれたらあていも認めちゃらんでもないけんどねえ」
「え?しょ、証拠・・・??」
ヘンなぼっちゃんのつぶらな丸っこい目に不安の色が生まれ、つるりとした頬に汗が流れる。
(ふふふ、案の定じゃ。証拠らあ、あるはずないわにゃあ)
ところがだ、
「証拠なら、あるモン!」
とヘンなぼっちゃん。
「え?あるつかね!?」
予想外の返答にはちきんは小さな動揺を見せる。
(人気者の証拠ち。このヘンなぼっちゃんは何を持っちゅういうがやろう??)


※この小説は(もちろん)フィクションです。

※とっても可愛いのに何をやっても上手くいかないヘンなぼっちゃんを応援しよう!