●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その128。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

 25秒ほど悩んだはちきんだが、(ええい!なるようになれじゃ!!)と意を決してヘンなぼっちゃんに尋ねた。
「ほ、ほんならヘンなぼっちゃん、その証拠ちゅうもんを見せてみいや」
 一瞬、丸っこい目に可愛く動揺が走ったヘンなぼっちゃんだが、どこからともなく小さな紙を出して差し出した。
「こ、これだよ」
 はちきんはその紙を受け取り、
「ふうむ」
 などとちょっと大人の余裕を漂わせたつもりのポーズで手に取った紙切れを覗き込んだ。
(あああん???何い!!!???サンリオ???)
 はちきんの心臓がドギューンと跳ねる。
(ええ~~??サンリオ人気ランキング・・・2位いいいい???)

※この小説は(もちろん)フィクションです。

※とっても可愛いのに何をやっても上手くいかないヘンなぼっちゃんを応援しよう!