●末尾ルコ「格闘技論」~アンデウソン・シウバからロンダ・ラウジーへのメッセージ。

UFCのオフィシャルサイトに掲載されていたんですが、元ミドル級チャンピオンのアンデウソン・シウバがロンダ・ラウジーにソーシャルメディア上でメッセージを送っています。
タイトルは次のようなもの。

「Been there: Silva sends Rousey emotional note」
その中でアンデウソンはロンダに、
「My kids love You.」
つまり、
「俺の子どもたちは君が大好きだ」
と励ましています。
この言葉も含め、なかなかにグッと来る文面。
よもやアンデウソン・シウバがこのような文章を書こうとは。
と言いますのも、クリス・ワイドマンに負けるまで、アンデウソン・シウバは「絶対王者」「パウンド・フォー・パウンド」の称号をほしいままにし、しかもひょろりとした腕と脚にすっとぼけた表情の顔が載っているという、どうも感情移入しにくいタイプのファイターでして、よもやこんな心のこもったメッセージを送る人間とは見えなかったんです。
はい。
わたしもアンデウソンに対してはその怪物的な強さと独特な風貌によって人間性にまで先入観を持っていたことがよく分かりました。
そう。
いかに超人的なファイター、アスリートでも、その人たちがどれだけ稼いでいても、

「一人の人間」

であることに変わりはない。