●末尾ルコ「格闘技論・ロンダん?ロンダ論壇」~衝撃のTKO負け後、世界で巻き起こった「ロンダ・ラウジー・バッシング」について。

・UFC193。
衝撃のロンダ・ラウジーTKO負けで試合後のネットメディアの沸騰ぶりがまたすごい。
「ニューヨーク・タイムス」はロンダのTKO負けを、かつてのマイク・タイソンが東京ドームで喫した初めての敗北に比している。
国民のほとんどが「ロンダ・ラウジー」を知らない日本では(タイソンと比べるなんて、何て大袈裟な!)と感じられるだろう。
いや、既にマイク・タイソンすら歴史の彼方へ消えているのか、日本では?
確かに伝統の格闘技ボクシングの歴史的スーパースターの敗退と勃興して間もない女子MMA(総合格闘技)のチャンピオンの敗退を並べるのは実質的には大袈裟ではある。
しかしUFCデビュー以来、瞬く間にジャンルを超えたスーパースターとなり、ネームバリューや収入などでは他スポーツのスーパースターたちと争うほどになり、各種ランキングにも一位を含め上位で登場。
さらにハリウッド映画へも招かれ、既に数本の映画に出演しているという前例のない成功を収めたその過程を知っておれば、「タイソンKO負け以来の衝撃」と表現されても何ら違和感はないのです。
しかし新進の格闘技ということもあり、しかもUFC社長のデイナ・ホワイトとともにロンダ・ラウジーも「ビッグマウス」、つまり大口叩いていろんな人たちを挑発するタイプだから嫌っている人も多い。
「TKO負け」後はネット空間で「ロンダ・ヘイター、アンチ・ロンダ」たちによる凄まじいバッシングが発生しています。
日本でもちょいちょいネット空間で「炎上」「バッシング」が起こりますが、いまや「米国のロンダ」でなく「世界のロンダ」であるだけに、そのスケールはとてつもないものです。
「ロンダ・バッシング」の内容は例の如く酷いものも多く、そうしたことも含めて「ロンダ論壇」で考えていきましょう。