●MSGと言えば、「人間発電所」か?「ラテンの魔豹」か?「超申請」、いや「超新星」か?

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

UFC205が行われたマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)。
なぜここまで大人気のUFCがMSGでできなかったかというのは、ご存知の通り、NYでは長らくMMAプロ興行が禁止されていたのである。
しかしMSGと言えば、プロレスファンにとってはかつてWWWFの殿堂。
そしてプロレスファンはNWAの総本山キール・オーデトリアムとかAWAのミネソタ、カルガリーとか、プロレスと馴染み深い地名から米国地図を覚えていくものだった。
そしてWWWFの大スターは人間発電所ブルーノ・サンマルチノ、ペドロ・モラレス、イワン・コロフ、スタン・スタージャック、そしてスーパースター・ビリー・グラハム辺りから不自然なマッスル系レスラーが台頭してきて、しかしレスリング技術を持つボブ・バックランドも長らくスターだった。
ただ、日本のプロレス史においては、どうしても「NWA最高」幻想が長らくあったのも事実。
ちなみにペドロ・モラレスの和製ニックネーム「ラテンの魔豹」という言葉はとても好きである。