●ミシェル・ウォーターソンに負けても魅力のペイジ・ヴァンザント、そのエネルギーと美!

末尾ルコ「格闘技で知性と感性を鍛えるレッスン」

え~い!ペイジ・ヴァンザント、また負けたし!!格下相手に負けてちゃいかあん!!!と癇癪を起すようなわたしではないが。
それにしてもリアルファイト、期待通りには進まない。
ペイジ・ヴァンザントにはわたしたちファンも勝ってほしいし、デイナ・ホワイトも勝ってほしい、もちろん本人も勝ちたいに決まっている。
前の試合でベック・ローリングスには二段蹴りで勝ったというのに。
ミシェル・ウォーターソンには1Rであっさり負け。
いや、「あっさり」でもない。
時間は短かったけれど。
ペイジ・ヴァンザントの試合は短くても長くても退屈はしない。
だからチャンピオンでもないのにメインイベントを張れて、しかも客の入りも視聴数も好調なのだね。
そしてミシェル・ウォーターソンのリア・ネイキッド・チョークを回避し続けようとした数分間。
それは明らかな実力差を見せつけられながら、そして大出血に染まりながら、ローズ・ナマユナスのサブミッションを5Rまで耐え続けた姿と同様に、

「美」がある。