●『週刊ファイト』とインスタントラーメン、抜群の相性。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

中学から高校にかけての至福の時間の一つが、

『週刊ファイト』を読みながら、インスタントラーメンを食べる時間だった。

おっと、書くんじゃなかったかしら。(←やや後悔している様子)
いやしかし、事実は事実として語る必要がある。
それにしてもなぜ『週刊ファイト』なのか?
読む物は他にもいっぱいある。
夢野久作の『悪魔祈祷書』でもよさそうだし、ダイアン・レインの『見事な脚線美の秘密』(←そんな本ない)でもよさそうだ。
プロレスに関する本にしても、他にもいろいろあったじゃないか。
ところが『週刊ファイト』がラーメンとのコラボにフィットした。
それは「新聞」という形態がよかったのだ。
広げて、置いて、その横にラーメンを入れた丼を置く。
文庫本や厚さのある本ではこうはいかない。
広げたページにある程度の時間を持たしてくれるだけの情報が収められているのもいい。
そして文章の内容も、当時のわたしにはプロレス関係の中では最もおもしろく読めていたのである。