●コンビニが多過ぎる高知市の問題はさて置いて、コンビニおでんの問題点は何か?

末尾ルコ「社会問題で知性と感性を鍛えるレッスン」

高知市のコンビニが人口に対して多過ぎ状態になっているという。
東京など大都市部もコンビニが多いけれど、高知市ではそれがより目立つ。
以前、高知新聞に高知大学人文社会科学部の岩佐和幸教授として、「高知市は人口比で約2200人に1店舗の割合になっている」という調査結果が掲載されていた。
しかしそうした数字以上に高知市でコンビニが目立つのは、町並みの中に空家がどんどん増えているのに対して、コンビニだけが増え続けているからであるし、しかも互いのコンビニがとても近い場所に建てられるケースが多いことにもよるだろう。

街の中にコンビニが多過ぎる状態が住民、特に子どもたちにどのような影響を及ぼすかという点に関する考察は以前有料メルマガでも書いたが、そのテーマは今後も深めるとして、ここではわたしがコンビニについて常々気になっていることの一つ、

「おでん」

についてだ。
コンビニのおでんが食品添加物により危険という警鐘はもちろん知っているが、そもそもコンビニの食品に十分な安全性を求めるのが間違いだと思う。
食品添加物なども含め、ある程度安全性に目を瞑りながら、「コンビニエンス」を求めているというのはコンビニに対する普通のスタンスではないのか。
それ以前にわたしがどうも納得できないのは、

「コンビニのおでんの味」である。

「悪い」とまでは言わないが、「よい」には程遠い。
このようなおでんがあってもいいけれど、これが「普通のおでん・標準的おでん」という認識になりつつあるのがどうにも侘しく感じるのである。