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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画俳優演技論」~橋本環奈「セーラー服と機関銃」公開だからこそ、「薬師丸ひろ子の時代」を再認識すべきなのです。2017年1月8日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~橋本環奈「セーラー服と機関銃」公開だからこそ、「薬師丸ひろ子の時代」を再認識すべきなのです。

・何度も書きますが、わたしはマンガもアニメも否定いたしません。
問題は、「日本にはそればかり」という人たちが多くなっているのではないかという点。
例えば映画であれば、「実写もアニメも2次元じゃないか」と開き直る人もいるのでしょうが、それは違います。
確かに映画「300」のように実写とCGの境目の曖昧な作品もありますが、やはり「人間は人間に対して最も反応する」とわたしは考えている。
そういう実感がある。
この問題についても折に触れ取り上げていきますが、シンプルに言って、

・漫画やアニメを楽しむのはいいけれど、
「必ず」実写作品も鑑賞するべきだ。

ということです。

・橋本環奈の「セーラー服と機関銃」について何度か取り上げていますが、「セーラー服と機関銃」と言えば何と言っても薬師丸ひろ子。
その後、原田知世と長澤まさみでテレビドラマ化されているけれど、比較しちゃあいけません。
「野性の証明」のテレビスポットが流れ始めてから瞬く間に「映画スター」となった薬師丸ひろ子は、「セーラー服と機関銃」に至り、正しく「カリスマ的存在」まで昇り詰めます。
当時の薬師丸ひろ子のとてつもない「大スターぶり」は、現在の「テレビへしょっちゅう出ていればスター」という社会状況では想像もつかないでしょう。
とにかく「テレビ出演しない」が徹底しており、神秘的なまでの存在感で日本に君臨していました。
だから初めて「ザ・ベストテン」へ出演して「セーラー服と機関銃」を歌った時には、「スター降臨!」といった衝撃感さえあったのです。
しかも「セーラー服と機関銃」の監督が相米慎二。
長回し炸裂の演出は「薬師丸ひろ子主演」でも変わることなく、ゆるゆるのテレビドラマとはまったく掛け離れた世界を提供。
そんな映画が大ヒットしていたのだから、「日本映画黄金期」は遠く過ぎ去っていたとはいえ、大いに「熱」はあった時代だと言えます。


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いっぷく

薬師丸ひろ子はよかったですね。
八潮高校という、私とは隣の区で同じ学区の都立高校出身というのも親近感がわきました。
でも『セーラー服と機関銃』は、渡瀬恒彦にキスしたシーンがあったので当時気落ちしました(笑)
原田知世も林隆三とキスしたし、『祭りの準備』では、竹下景子が江藤潤に急におっぱいをすわれているシーンがでてくるしで、当時の映画鑑賞では思春期のほのかな恋心が壊れる経験を何度もしました。
by いっぷく (2017-01-08 04:02) 

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