●末尾ルコ「ロバート・デ・ニーロこそ最も偉大な映画俳優か?ロバート・デ・ニーロとトム・ハンクスはどう違うか?」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

Greatest Actors of All Timeといったワードで検索すると、IMDb以外にも様々なサイトが出てきます。
様々な団体や人たちが様々な方法でそうした議論をするのは喜ばしいことですが、けっこういい加減なランキングになっているのもあります。
1位がトム・ハンクスで、2位がジョニー・デップとか、ちょっと馬鹿馬鹿しいですよね。
トム・ハンクスは確かにアカデミー賞受賞、ノミネート回数や長きに渡ってトップスターとしてハリウッドに君臨し、もちろん「いい役」も多いということで、こうしたランキングの上位へ来るクオリティはもちろんあります。
しかし「1位」とか、そんな場所にいるのはどうか?
わたしもトム・ハンクスには大いに敬意を抱いていますが、どこか物足りなさも常に感じ続けています。
「どこか」と書いたけれど、それはけっこう明確で、

「カリスマ性」そして
「美」というものです。

ロバート・デ・ニーロ(特に70年代の)にあって、
トム・ハンクスに「ない」とは言いませんが、希薄なものが、

「カリスマ性」そして
「美」というものなのです。

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