●今も米国プロレスファンに尊敬されているハーリー・レイスの極め言葉、「"I dont need pumped up baloney, I'm already a man"」を暗記しよう!

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

平成の今となって、「ハーリー・レイスがいかに素晴らしいプロレスラーであって、プロレスファンから敬意を集めているか」知ろうとは思わなかった。
と言うのは、かつてのプロレス雑誌、ハーリー・レイスの魅力や価値を十分伝えてなかったですね。
日本でももちろんメジャーなレスラーの一人で、それなりに人気はあったけれど、スタン・ハンセン、ファンク兄弟、ブッチャー、ハルク・ホーガンらに比べると、もう一つ「レイスで盛り上がるぞオ!」という感じではなかった。
ところがネット時代、

「そう思っていた過去が違うものだった」

という事実が明らかになる場合があるからおもしろい。

で、ハーリー・レイスが米国で行った試合の中でも特に重要なものの一つが、NWA王者(レイス)とWWWF王者スーパースター・ビリー・グラハムの対決。
この試合もYouTubeで観ることができるけれど、試合に先立つ調印式や揃ってのインタヴューも観られて実におもしろい。

で、ビリー・グラハムがマッチョ腕をまくりあげて、得意の力こぶを作り、

「お前にこれがあるか?ああん?」

と挑発する。
レイスは顔色一つ変えず、やや細く高い声で極め台詞、

「"I dont need pumped up baloney, I'm already a man"」(俺にそんな駄法螺は日露無いぜ。俺はとっくに男だからな)

グラハム、無言で去っていく。(笑)

かっ、カッコいい!