●末尾ルコ「『初体験 リッジモント・ハイ』、フィービー・ケイツ日本で大人気の時代、そこにいた名優たちは」

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

『初体験 リッジモント・ハイ』(Fast Times At Ridgemont High)という映画があって、1982年製作の米国映画だけれど、洋画専門誌『ロードショー』などを購読していたファンにはとてもお馴染みの作品である。
わたしは『ロードショー』も『スクリーン』も買っていた正統的洋画かぶれファンだったけれど、これら洋画専門誌の情報が日本人映画ファンの意識に与えた影響は、良い面・悪い面かなり極端に存在していたと思う。
それはさて置き、『初体験 リッジモント・ハイ』がどうして『ロードショー』や『スクリーン』に頻繁に掲載されていたかといえば、出演者の一人であるフィービー・ケイツが当時の若い日本人洋画ファンに大人気だったからで、『初体験 リッジモント・ハイ』はあたかも「フィービー・ケイツ主演」のような扱いでこれら映画誌に掲載され、劇場公開された。
今だとネットで米国の情報を調べればすぐに、「フィービー・ケイツは3番目にクレジットされている」事実が分かるけれど、当時は一ファンにはなかなか調べようがなかった。
ではフィービー・ケイツより上位にクレジットされていたのは誰かといえば、ジェニファー・ジェイソン・リーとショーン・ペンである。
二人ともその後、名優、大スターとなる。
ということまでは、わたしももうだいぶ以前から知っていたが、割と最近知ったのが、『初体験 リッジモント・ハイ』に脇役としてフォレスト・ウィテカーも出演していた事実だ。

これちょっと、『初体験 リッジモント・ハイ』。観直さなきゃならないよね。