●カラヴァッジョ、モロー、ルドン、デルヴォーに共通する要素は?

末尾ルコ「絵画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

わたしが好きな画家をざっと4人挙げてみるとする。
カラヴァッジョ、モロー、ルドン、デルヴォーとなる。
他にもいるだろう。
こうして書いている間にも、ルソーやミレイの名が浮上する。
しかしその作家の作品の多くを、「ほとんど好き」ということになると、カラヴァッジョ、モロー、ルドン、デルヴォ―となる。
この4人に共通する要素は何かあるか?
ある。
闇とエロスだ。

闇とエロス。

闇とエロスの存在しない「優秀な絵画」など存在するのだろうか?
するのである、と言うか、闇とエロスの存在しない「優秀とされる絵画」は存在するのである。
しかしわたしの好きな絵画に、「闇とエロスの存在しない絵画」はない。
それだけの話だ。