●映画『ダンケルク』で、ほとんど「目」しか見えないトム・ハーディの「強さ」。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

この前、「トム・ハーディの「顔」が好きである。」というプチエッセイを書いたが、映画『ダンケルク』ではその顔はほとんど見えない。
スピットファイヤのパイロット役であるトム・ハーディは、その飛行中はゴーグル越しの「目」しか見えないわけである。
ところがと言うか、やはりと言うべきか、それは「やはり」で間違いないのだが、「目しか見えない」トム・ハーディもとてもいいのである。
鋭い、厳しい、頼もし気なトム・ハーディの「目」だ。